シルクロードアートラグ

絨毯の里/イラン

絨毯が出来るまで

都市工房と部族の絨毯作り

ペルシア絨毯の多くは都市工房で作られています。工房ではデザイナーを中心に糸職人・染色職人・織り子・メンテナンス職人など多くの職人たちにより、1枚の絨毯が制作されます。一方、部族絨毯は遊牧している羊を用い、一家総出で絨毯を織り上げていきます。デザインは彼らの感性だけで作られるので、素朴で味わい深いものが多くあります。絨毯は生活必需品として、夏の暑さや冬の寒さに適応した、実用的なものを作ります。

素材

WOOL

SILK

染める

現在、一般の都市工房で作られるペルシア絨毯の多くは化学染料が用いられています。しかし、有名産地の伝統工房は色にこだわりを持ち、高価な天然染料を用いています。地方部族は天然染料を用い、絨毯作りを行います。赤色は茜(あかね)。黄色は柘榴(ざくろ)。青色は藍(あい)。緑色は潅木(かんぼく)の皮や葉など。赤は砂漠に沈む夕日、黄は穂が実った麦畑、青は豊かに湧き出る水、緑は初夏の大草原など、彼らの日常が絨毯の色にこめられています。天然染料を用いた絨毯の特徴は、使い込む程に光沢・風合いがでます。

織る

都市工房ではデザイナーが描いたデザインを元に織り子が絨毯を織ります。繊細な絨毯になると、1日数ミリしか作業が進まず、完成までに永い年月がかかります。 部族絨毯は女性達が総出で絨毯を織ります。独特の感性で織りあげられる絨毯には、彼女達の祈りや願いがこめられています。

仕上げる

織り上げられた絨毯は専門の工場で、最終の仕上げが行われます。有名工房のペルシア絨毯は仕上げまで、その工房で行われています。絨毯に蓄積したホコリを取り除き、遊び毛を除去したあとに、洗浄です。大量の水で洗浄された絨毯を、機械や天日で乾燥させます。最後に、手作業でゆがみや毛並みを整えて完成です。

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